会長挨拶

腎移植・血管外科研究会会員の皆様

腎移植・血管外科研究会会長 野々村 祝夫


この度、宍戸清一郎前会長の後任として本研究会の会長に就任致しました大阪大学泌尿器科の野々村祝夫でございます。会長就任に当たって一言ご挨拶申し上げます。


本研究会は1987年に阿曽佳郎先生を会長として発足し、現在まで30年あまりにわたって続いてきた研究会であります。腎移植という外科的治療におきまして、腎という臓器を取り扱う以上、泌尿器科医が最も関与するところが大きいため、やはり泌尿器科医がその中心的存在となるべきであるという強い信念の元に発足した経緯があります。発足以来、これまで、阿曽佳郎先生、東間紘先生、星長清隆先生、相川厚先生、宍戸清一郎先生と、5名の先生方が会長を歴任されてきました。これらの会長のもとで、本研究会も少しずつ成熟し、現在では会員数約500名を数えるに至っております。役員、幹事、世話人の先生方の努力によって、毎年のように充実した研究会が開催されております。


私が会長に就任するに当たって考えましたことは、本研究会と日本臨床腎移植学会とのすみ分け、泌尿器科医の会員数増加、腎移植だけでなく、腎の血管外科手術、時には腎癌などにおける血管手術について、より広く議論できる研究会を目指したいということです。


腎移植という領域を特別なものと考えるのではなく、手術手技、免疫抑制療法に関する一定の技術や知識さえ習得すれば、地域の中核病院で充分行える治療であると思いますし、またそうなることで、腎移植がより普及していくと考えます。


昨今、研究会の開催における企業からの支援も先細る中、この研究会を腎移植だけに関する研究会とするのではなく、その名の通り、癌やその他腎疾患領域における血管外科手術もテーマとして取り上げることで、より広く企業の参画と支援が期待できるのではないかと考えます。


本研究会の更なる発展を期待して会長就任のご挨拶とさせて頂きます。



腎移植・血管外科研究会会長
野々村 祝夫